研修目的
精神疾患の知識を習得し、的確に診断し、患者さんに適切な治療を行うことをめざす。その上で、各科日常診療でみられる精神症状を正しく診断し、適切に治療でき、必要な場合は適時精神科への診察依頼ができるようになることを第一の目標とする。
研修目標
◇ GIO(一般目標)
精神疾患の基本知識を身につけ、精神症状を捉えることができ、患者状況を把握した精神科面接技法を用い、基本的精神療法と薬物療法により、初期治療技術を習得することができる。又、チーム医療を体験し、精神科リハビリテーションと地域支援との結びつきを学習することができる。
◇ SBOs(行動目標)
- 精神医学的な病歴を問診することができ、カルテには精神科的記載方法で記入することができる。
- 精神症状を的確に把握することができる。
- 向精神薬についての正しい知識を持ち、適切に使用することができる。特に副作用について理解する。
- 心理検査について理解する。
- 作業療法を理解し、実際に参加する。
- 地域支援体制を理解し、実際にデイケアや訪問看護には参加する。
- 実働している精神科救急を理解する。
- 精神保健福祉法の基本項目を理解する。
研修方略
LS |
方法 |
該当SBOs |
対象 |
場所 |
媒体 |
人的 資源 |
時間 |
学習 時期 |
1 |
講義 |
3 |
研修医 |
外来 |
プリント |
薬剤師 |
1時間 |
1週目 |
2 |
5 |
リハ2 |
OT |
1時間 |
||||
3 |
8 |
SW室 |
SW |
1時間 |
||||
4 |
4 |
CP室 |
CP |
1時間 |
||||
5 |
外来研修 |
1~3,8 |
外来 |
臨床研修 |
指導医 |
3時間 |
月火金 午前 水木 午後 |
|
6 |
病棟研修 |
1~3,5,8 |
病棟 |
3時間 |
毎日 午後 |
|||
7 |
救急研修 |
7 |
救急室 |
当直 時間帯 |
その 都度 |
研修評価
SBOs |
目的 |
対象 |
測定者 |
時期 |
方法 |
4,5,8 |
形成的 |
知識 |
指導医 |
研修中 |
観察記録 |
1,2,3,6,7,8 |
形成的 |
知識・態度 |
指導医 看護師 |
研修終了時 |
レポート |
週間予定表
|
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
午前 |
外来診察 |
||||
|
脳波実習 |
中山の園見学 |
|
SST参加 |
|
午後 |
AL症ミーティング 病棟診察 |
各種講義 病棟診察 訪問看護実習 |
二戸病院 診療応援 |
軽米病院 診療応援 |
病棟診察 AL症家族会参加 |
研修内容と方法
研修は全て一戸病院精神科で実施される。期間は一ヶ月である。実施される時期は一戸病院官舎に居住し平日時間内の研修スケジュールに加え、精神科病棟患者全体の日当直と精神科救急の当直も経験する。原則的に一般科の当直はないが、希望により実施可能である。
いずれについても、指導医の指導のもとに積極的に関わり、患者をはじめ家族などの関係者と接する場合は、精神医療従事者という立場に立っていることを踏まえ全人的配慮を心がける。
指導責任者及び指導医
指導責任者:地土井 健太郎
研修指導医:小井田 潤一、地土井 健太郎、佐々木 由佳、志賀 優
研修指導者:教育担当副総看護師長